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リップスティックアドベンチャーとは

タイトルの「リップスティック」とは、元々はリップスティックというCG集だったものを、そのCGを流用してアドベンチャーゲームにしたものです。別に、口紅が鍵になっている殺人事件を解決するゲームではありません。


△CG集のリップスティック

当時のそれまでのCGを見せるためのゲームといえば、ゲームはオマケ程度のもので、単に女の子の絵を見るためだけにゲームをやるといったものが多かったのですが、このゲームはストーリーもしっかりしていて、きちんとアドベンチャーゲームとしても成立する内容になっています。


△リップスティックアドベンチャー1

シリーズは1から4まであります。他に番外編にEXというのがありますが、EXは主人公とヒロインが別のキャラですので、ここではシリーズにはカウントしません。シリーズ1と2は200ライン8色(X68000版除く)ですが、3は16ビット機以上専用となり400ライン4096色中16色、4はWindows用でフルカラーで高解像度になっています。


△リップスティックアドベンチャー3


△リップスティックアドベンチャー4

シリーズを通じて、主人公は浅見五郎という探偵です。依頼者は話ごとに異なりますが、引き受けた仕事の捜査(2では運び屋)をしているうちに連続殺人事件に巻き込まれていくというのがパターンのようです。

ヒロインは清里音美という女子高生(2では大学生)です。1では五郎の邪魔をしてばかりで、終盤には人質にされるなどあまり役に立ちません。2では若干捜査に協力してもらえます。3以降では音美もプレイヤーとなり音美目線で捜査をする場面があります。

このシリーズは 一応ジャンルは「エロゲ」って事になっていますが、エロはメインではなくエロいシーンもあるぐらいに考えておいた方が良いでしょう。あくまでストーリーがメインですので、エロゲとしての実用性はほとんどありません。特に、ヒロインの音美が脱ぐシーンが1と2にはありません。あまりエロゲとしては期待しない方が良いと思います。

ゲームの進め方

リップスティックアドベンチャー2はコマンド選択式アドベンチャーですが、他のコマンド選択式アドベンチャーと若干違うといいますか、フラグを立てるためにかなり苦労します。

全リアクションを出す → ゲーム進捗 → 全リアクションを出す → ゲーム進捗 → ・・・

の繰り返しで、とにかくまず用意されているリアクションを全部出し切らなければゲームが進捗しません。特に、このゲームでは全コマンドをただ順番に選んでいくだけでなく、リアクションが変わるまで同じコマンドを選び続けなければならない場合がほとんどです。

たとえば、「見る」→「音美」、「見る」→「音美」、「見る」→「音美」を数回実行して、メッセージに変化がなくなったら他のコマンドを選ぶといった具合です。ところが、このメッセージに変化がなくなるというのが曲者でして、同じメッセージが出続ける以外に、以下の様な場合も含まれます。

「メッセージに変化がない」とみなして良い状態
・2~3のメッセージが循環していて順番に出る
・2~3のメッセージの中からランダムに出る
・メッセージの一部分だけがランダムに変化している
基本的にコマンドはこの状態になるまで同じコマンドを連続して選択する必要があります。

それだけでなく、同じ場面で左上から右下へ順番にコマンドを選んでいって、右下まで達したらまた左上から選び直さなければならなくなる場合があります。なぜなら、右下まで達した時点でフラグが立ってゲームが進捗する場合があるためです。この場合、左上から選び直すと今までとは違うリアクションが出たり、新たな選択肢が増えている場合もあります。

また、2ではこれまでのメッセージをちゃんと読んでいたか試される場面や、一箇所ゲームオーバーになる選択肢が出る場面もあり、なかなか気が抜けません。

こうして苦労してリアクションを出し続けていくうちに、ストーリーが進行して、最終的には事件が解決する事になります。

オープニング


タイトル画面。前作(リップスティックアドベンチャー1。以下1と呼ぶ)のタイトル画面がは、ゲーム中のシーンを繋ぎ合わせたものだけだったのですが(X68000版除く)、2ではちゃんとタイトルらしいタイトル画面があります。



登場人物
浅見五郎。主人公。プレイヤーは浅見五郎となって事件を解決します。
清里音美。ヒロイン。19歳。女子大生。五郎を影からサポートしてくれます。

攻略

上記の通りコマンド選択式なので、全コマンド何度も繰り返し選択していればそのうち終わります。 ただし、気をつけてないと途中で先に進まなくなる場面が2箇所、ゲームオーバーになる箇所が1箇所あります。
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