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オープニング 

タイトル


球(きゅう)少年は瀕死の老人から金の鍵を託されます。「この鍵を城に届けてくれ」それが老人の最後の言葉でした。


球の師匠、駆雲先生は修行のチャンスとばかりに、球に一人で城に鍵を届けるように命じます。球少年はいやいやながら旅に出ます。


そして町の北にある砂漠にたどり着きました。

キーの操作

このゲームはコマンド選択式アドベンチャーです。といっても、番号で選ぶのではなく、下に表示された[PF1]~[PF4]までのコマンドの中から選択します。コマンド群は、[←][→]キーで次ページ/前ページに送る事ができます。動詞は、頭文字を入力すると、その頭文字のつく動詞が先頭に表示されます。たとえば、何かを見たい場合は[L]キーを押せばLOOKが先頭に表示されます。

動詞は英語、名詞は日本語という独特の選択方式になっています。(例:GET 岩、HIT ドア、LOOK 門、MOVE 扉など)名詞は頭文字では指定できないため、カーソルキーでページ送りします。

移動はテンキーの[2][4][6][8]を使います。矢印は球少年が見ている方向を表しています。グレーアウト・・・いや、ブルーアウトされている方向には行けない事を示しています。ちなみに、行けない方向キーを押すと、アドベンチャーゲームにありがちな「ソチラヘハススメマセン」だけでなく、どういう理由でそっちには進めないのかも表示されます。

D-SIDEでは主人公の見ている方向に対してどっちに進むか、だったのですが、このゲームでは主人公の見ている向きに関係なく、8:北、2:南、4:西、6:東を指定します。したがって、D-SIDEのような、同じ移動キーを押し続けると往復してしまうような事はなく、8キーをどんどん押していけばどんどん北に進む事になります。

建物や穴の中に入る時は、テンキーの[*]を押します。また、動詞として「UP」や「DOWN」を指定する事もできます。たとえば上に行きたい時は、Uのキーを押した後、PFキーからUPを選びます。

ペイント絵+ドット絵

この頃の8ビット機ゲームは、まだテープ版が多く、頻繁に外部記憶装置からデーターを読む事ができませんでした。そのため、アドベンチャーゲームはメモリーを節約するために、LINEで枠線を引いてPAINTで中を塗るといった「ペイント絵」が多く使われていました。

ただし、ペイント絵ではあまり細かい描写はできず、サラダの国のトマト姫やタイムトンネルのような単純な絵になってしまいます。特に人物やキャラクターがあまり細かく描写できず、人物がどうしてもデフォルメされた絵になってしまいます。

それに比べてドット絵は、比較的細かく描写はできるのですが、メモリーに載るのはせいぜい1~2枚なので、どうしてもフロッピーディスク必須になってしまいます。また、空などの背景は単純な絵でも十分なのに背景ほどデーター量が多くなってしまいます。

このゲームでは、まず背景をモノクロの線画としてフロッピーからドット絵で読み込んだ後、カラーをペイントで塗るようになっています。さらにその上に人物や人民1号や紫ドラゴンをドットで読み込んで重ねて表示しています。

そのため、オホーツクに消ゆのような圧縮ファイルを展開して絵を表示するのに時間がかかるような事もなく、またサラダの国のトマト姫のようなキャラクターが単純なデフォルメ絵になってしまうという事もありません。まさに、ペイント絵とドット絵のいいとこ取りという感じです。

ただ、背景の線画やキャラをドットでディスクから読まないといけないため、このゲームはディスク版のみとなっています。

ここからゲームがスタートします。まず北に進みますが・・・


いきなり岩が落ちてきてゲームオーバーです。



えっ何それは(ドン引き)

かくなる上は・・・
♪やーめたやめたよやめたーよー

【プレイしてみて】
このゲームはスタートするといきなり死にます。まったく人を馬鹿にするにも程があります。
BBEEPに戻る

・・・・と言いたいところですが、すぐにスタート地点に戻るので、気を取り直して南に進む事にします。

南に進むと、すぐ後ろに大岩が落下してきます。北に進まなくて良かった、とつくづく思った球少年でした。

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