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プルデンシア広場

プルデンシア広場に戻ると、兵士があわててピクトのもとに来ます。
「プルデンシア王城が」


王城は魔物に乗っ取られてしまったようです。しかし、ジェダやグラン、アリサ王妃は避難して無事だそうです。というわけで、一行は急いで王城へと向かいます。

王城

いよいよ物語も大詰め。もうすぐエンディングだ・・・なんて思ってやしませんか?

あまーい

ここからがまた時間かかるんですね。エミュレーターなら、ここで一気に終わらそうとせずに、1日2フロアずつぐらいにして気長にプレイするのが良いかと思います。

ここからは城はCGによるコマンド選択ではなく、3Dダンジョンになります。王城はモンスターに占拠され、中はモンスターだらけです。

1階

入口のすぐ先に結界が張ってあって進むことができません。


クレイス「精霊結界じゃな。わしの目にも見えるとは、邪精霊(ヒューリー)どもか」
と、ここでピクトはジムサードに言われた言葉を思い出します。

「この剣は精霊の力を借りる剣ではない。精霊の命を奪う剣だ。本来なら精霊使いが持っていてはいけない剣だ。もし使うなら、邪精霊に対してのみ使え。もっとも、邪精霊なんていれば、の話だが」


というわけで、宝剣グラムレオの中に邪精霊を封印します。

その後、気を失ったピクト。しかし、すぐに意識を取り戻します。

宝剣グラムレオがデス・ブレードになっています。

精霊の魂の宿っていなかった宝剣グラムレオが、邪精霊の魂が宿った事によってパワーアップしたわけです。 仮面ライダー剣のプライムベスタと同じですね。邪精霊の力を利用するわけです。

というわけで、さっそくデス・ブレードを装備します。これがこのゲームの中では最強の武器です。

1階には装備品が多く落ちているので、これらを回収して2階へ上がります。いずれも、このゲームの中では最強の武器、防具になります。誰が装備できるかはアイコンで示しています。

2階

3階に行く階段は右下にあるのですが、下の段に進むドアが右端、左端、右端にあり、ジグザグに進まねばならず、道のりは遠いです。また、一部屋ごとにモンスターと強制エンカウントされるので、急いでプレーしても上がるまでに30分ぐらいかかってしまいます。

また、3階の落とし穴から落とされた場合も、3階への階段までジグザグに進まねばならず、本線に復帰するまでにかなりの時間を取られてしまいます。

ちなみに私は3階落とされました。4階のスタート地点でどこでもセーブしておくんだったと後悔。


2階は罠だらけです。ここの罠にひっかかるとMPを奪われます。この頃になると、全員が移動する毎にHPを回復できるアイテムを持っているので、HPを奪われても痛くないのですが、MPを奪われるのはけっこう痛いです。なにしろ下手にリスターバで出てしまうとバグってクリア不能になる危険がありますので・・・。

外敵から守るために城が罠だらけ←わかる
これまで頻繁に出入りしているピクト達がひっかかる←????????

3階

この階はゴーレムの親玉を見つければ特に問題はないでしょう。最終目的地のある多次元世界に行くためには、いったん4階に上がってから3階にワープしてこなければなりません。


ストーンゴーレムは、親玉を倒すまでは延々と出てきます。早めに親玉を見つけましょう。え?それはどこにいるかって?そ、それは・・・。

すいません、メモるのを忘れてどこだったかわからなくなってしまいました。


3階のワープ2から「出2」にワープしてきたら、多次元世界の入口に入ってください。落とし穴にはまってしまうと、また2階からやり直しになってしまいます。

4階

この階の目的地は右下のワープ2ですが、ワープ1にひっかかってしまうと脱出が困難です。エミュレーターなら4階の入口でどこでもセーブしたほうが良いです。

外敵から守るために城がワープゾーンだらけ←わかる
これまで頻繁に出入りしているピクト達が何度もひっかかる←??????

このワープゾーンだらけの光景はカレイドスコープを彷彿とさせますね。まさにイライラ棒です。

この階には装備品が多く置いてありますが、ほとんどがルーシャン専用です。

城なので武器や防具がたくさん置いてある←わかる
そのほとんどがルーシャン専用←????????????

右下のワープ2からワープして、3階の多次元世界の入口に飛び込めば、舞台はいよいよ最後のダンジョン、「多次元世界」です。

多次元世界

ここには出口がないので、出るためにはリスターバの呪文が必要です。しかしながら、リスターバは下手に使うとバグってクリア不能になるかもしれないので、できれば使わない方が良いかと思われます。

このマップは上下左右が繋がっています。少年マイクでいうところの「球体の世界」です。こういうマップはマッピングがしづらいのが常なのですが、このゲームの場合、親切にも[ESC]キーで表示されるマップがちゃんと上下の境目と左右の境目がわかるように表示されるので、思ったよりもマッピング([Print Screen]の貼り合わせ)は楽でした。


もはや、ここにはエンカウントモンスターは一種類(フォリー)しかいません。

「2」に出てくるカオスフォリーですらオスとメスがいたのに、ちょっと手抜きな感じがしますね。おまけに、ここのエンカウント率が高いので、同じ敵ばっかり何度も相手にしなければならず、いささか飽きてきます。

最初のうちはピクトがわりと大ダメージを受けるのですが、ジェスティリングを装備すれば4人ともほとんどダメージを受けなくなります。また、フォリーの二人組を倒すと経験値が6000も得られるので、レベルは比較的早く上がります。レベルが上がればもうダメージをほとんど受けなくなるので、戦闘シーンになったらスペースキーを押しっぱなしにすればOKです。

ルアンとの対決

目的地に到着・・・した途端にこの絵。え!?もしかしてクレイス裏切ったの?
ルアン「よくぞここまで来れたものだ。褒めておこう」
斜陽色のマントを見につけた男がそう言うと、クレイスは一歩前に出た。

ぎゃー!やっぱり!?
クレイス「ルアン様、仰せの通りピクト達をここにおびき出しておきました」
かな?

・・・・と思ったら違いました。っていうか、この絵、クレイスの向きおかしくね?これじゃ突然裏切ったみたいじゃん。どうもシナリオがグラフィックデザイナーにうまく伝わってなかったって感じね。

クレイス「ルアン、ここでお前を討つ。悪魔にも劣る下卑たる欲望のために命を失った者たちのためにも」
ルアン「誰かと思えばクレイス・ディーン、我が弟ではないか。その老いた体、それがお前の主張した人間の幸福を追求した結果か?」
ルーシャン「クレイス・デイーンって、まさか、あなたは・・・」
クレイス「私の本当の名はクレイス・ディーン・カーン。今回の事件の元凶であるあの男の弟だ」
ルアン「仲間にまで本名を隠すとはな。そこまでしてまでこの俺が憎いか?」
クレイス「人間、死ぬべき時には死ぬ事が大切。神に与えられた偽りの命に慢心して真実を見失ったあなたの野望をここで断ってみせよう」
ルアン「貴様ごときにそれができるのか?」
そういうと、ルアンは魔剣ブラッディ・ローズに手をやった。

でもって、次のピクトの行動は? ここから戦闘モードになります。

ルアンのHPは高いのでなかなか死なないのですが、攻撃は全然たいした事はなく、黒竜の火のような即死の攻撃とか全然してきません。攻撃はピクトとスーに任せておき、ルーシャンはエルファラの弓、クレイスは光輝腕輪等の道具として使うとHPを回復できるアイテムを使って毎ターン回復に専念していれば、たいしてピンチにもならずに倒せます。

ルアンにある程度ダメージを与えると、突然戦闘モードからビジュアルシーンになります。
ルアン「よくもやってくれるものだ。しかし、神にもなろうとする私に歯向かうとは。お前のように将来に災いをもたらす因子はここで排除せねばならん。」


ルアンの眼光にピクトは動くことができなくなった。
もうダメか・・・と思ったその時、

チノップ「あぶない!!」

・・・ではなく、

ピクトの髪を赤い液体がぬらします。ピクトの髪を赤く染めていたのはクレイスの血液でした。

って、
2と同じやないかい。

どうも主人公ってのは絶体絶命になると、仲間の誰かが身を犠牲にしてかばうというのがパターンのようで・・。しかし、これじゃ2と展開がかぶるから、少しぐらい変えればいいのに。(例:ルアンが突然スーニーを殺そうとしてそれをかばって、とか・・・)

ルアン「バカな、こんなエルフ一匹放っておけば良いものを」
ルアンの表情に焦りが生じる。
ルアン「なに!剣が抜けないだと?」
クレイス「そうだ。幕は私とあなたの死をもって引こう。ミラノフの鏡よ、力を今こそ示せ」
ルアンとクレイスはミラノフの鏡の中に吸い込まれていった。
クレイス「ピクト、このまま私ごと討て。今を逃してはチャンスはないぞ」
ピクト「しかし・・・」


このピクトの一瞬の躊躇がクレイスの死を招く。
ルアン「神たるこの私が、これしきの事で命を奪われるものか!」
ルアンは鏡から脱出を試みます。

ピクトが剣をふりかざすと、鏡の表面にはクレイスの姿が映し出された。
ルアン「どうだ、ハーフエルフ、討ちたければ討つがいい、我が弟ごとな。貴様にそれができるのか?その甘さが貴様の命取りだ!」

パーン!
ルアン「バカな・・・」
その時、鏡に矢を射たのはスーであった。

スー「クレイス、ごめんなさい」
スーの目からは一筋の涙がこぼれた。

そして、ブラッディ・ローズは次の所有者を求めて空の彼方へと消えていった。

エンディング

ルアンを倒し、凱旋する3人。

あの後3人がどうやって多次元世界から脱出したかは、気にしないでね。(©うさだ)
・・・って、向こうにいるのは金竜さん?なんで生きてるの??

グランとアリサ王妃の子供は無事生まれ


ジェダとエリンは復興に励み


クレイスの墓にはミラノフの鏡が供えられました。


めでたしめでたし。

プレイしてみて

あの、アークス「1」「2」を作った会社とは思えない完成度の高さ。一体どうしちゃったのか。なんといっても、

・キーの反応が良い
・メニューが階層化されていてわかりやすい。
・キャンセルが[Enter]ではなく[ESC]
・メニューのどこからでもキャンセルが効く
・パーティの最後のキャラの行動を選択した後にも[ESC]で戻れる
・乱数に頼りすぎてない
・ビジュアルシーンのセリフが、1画面ごとに[Enter]キーが押されるまで止まっててくれる
・ゲーム中の戦闘で死んだキャラが、ビジュアルシーンの都合で突然生き返ったりしない

など、アークス「1」「2」の問題点はほぼ解消されています。この完成度で1からリメイクしてほしいぐらいだと思ったのですが、実際リメイクしたのがメガドライブ用の「アークスI II III」なのかもしれません。

ビジュアルシーンのあるゲームでは、ビジュアルシーンの前にゲーム中の戦闘でキャラが死んだ場合にどうするかが問題になってくるわけですが、エメラルドドラゴンの場合はパーティの誰が死んでも即ゲームオーバーになり、ドラゴンスレイヤー英雄伝説ではゲーム中の戦闘では気絶するだけで死なないという設定になってました。

アークスでは、「1」では黒竜を倒せば全員生き返るという無理な設定になっていたし、「2」ではビジュアルシーンの直前に突然生き返ったり、エンディングで「チノップが生き返らせてくれた」などという強引な展開だったわけですが、「3」ではドラゴンスレイヤー英雄伝説方式の、戦闘では気絶するだけで死なないという事で落ち着いたようです。まあ、一番不自然じゃないのはこれでしょうか。

経験値、レベルという今までのアークスになかった要素が今回採用された事によって「普通のRPGになってしまった」という意見もありますが、逆に乱数だのみだった「1」「2」よりはよっぽど良いと思います。結局、経験値やレベルがないというのは斬新なのではなく、単なる手抜きだったようです。

しかし、色々と不満要素もあります。まずキャラクターが全然違う。キャラクターデザイナーによって顔が変わるのは仕方ないにしても、アニメのお約束として髪の色はキャラの識別子なのですから、髪の色だけは変えちゃダメだと思います。もはや、ジェダはバンダナ、ピクトは耳でしか識別できません。

あと、敵のドロップアイテムと武器や防具等が物々交換できるのですが、実際にプレイしてみると持てるアイテムが少なすぎてドロップアイテムを集めてる余裕がありません。また、物々交換できるアイテムも対して役に立たないし、ちょっと企画倒れだったような気がします。

であれば、砂金やルビーアイズやエメラルド等の交換アイテムは、ソーサリアンのハーブみたいに持ち物とは別枠でカウントして欲しかったと思います。また、ドラゴンクエストのカジノの交換品みたいに、物々交換でしか手に入らないアイテムにもうちょっと価値(ゲーム中に出てくる最強の武器や最強の防具よりも強力とか)があっても良かったと思います。

魔法が結局、あんまし役に立ちませんで、ニラーフを使うのは最初の方ぐらいで、役に立ったのは解毒のネイヴォン、ダンジョンから脱出するためのリスターバぐらいでした。最後の方なんか、もう戦闘モードはスペースキー押しっぱなしにして終わるのを待つだけでした。「1」みたいにパーティを6人ぐらいにして後衛の3人は直接攻撃できなくするとかすれば、もうちょっと魔法に価値ができたのにっていう気はします。

クリア不能になるバグというのは勘弁してほしいです。それも、バグが出る条件というのが「途中でリスターバでダンジョンから抜ける」という、いかにもテストプレイでは答えを知ってる人がエンディングまで大急ぎでやりましたって言ってるような事なので。

主人公の名前の表記は、「ピクト」よりも「アネクシオス」の方が良かったと思います。「1」みたいに子供キャラならピクトでもいいけど、なんか、こう、見た目「ピクト」って感じじゃ全然ないので。「1」からの仲間(ジェダ、ヴィド)だけピクトって呼ぶんでも良かったかなと。

ロルファさんは兄を探すと言ったままどっか言っちゃいましたけど、あの後兄の遺言(手帳)を渡す事はできたのでしょうか?チノップのそっくりさんも何者かわからずじまいだし、なんか色々伏線が未消化な気がします。

アークスはこの後、残念な事にエロゲになってしまうわけですが、べつにこのゲームの世界観にそんなに思い入れがあるわけではないので「好きな世界がエロゲにされて許せん」なんて事はないのですが、なんかスーやルーシャンが会社の経営がピンチになった事で仕方なく脱がされた感がして悲しいです。

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