virtualboxで東芝DOS6.2/V
virtualboxのインストール
virtualboxの公式サイトに行きます。
https://www.virtualbox.org/
Download virtualbox6.0というデカいボタンを押します。
Windows hostsというリンクを押します。
VirtualBox-6.0.14-133895-Win.exeをダウンロードます。
このファイルを実行します。
ここは画面の指示通りに操作すれば問題ないと思います。
仮装ハードディスクの作成
コントロールパネル→管理ツール→コンピューター管理→ディスクの管理を選びます。
操作→VHDの作成を選びます。 東芝DOS6.2/VはMS-DOSなので、2Gまでしか扱えないので、容量は2000MBにします。
仮装ディスクができたら、VHDを切断します。
仮装ディスクをvirtualboxに認識させる
virtualboxを起動して、設定→ストレージ→ストレージデバイス内を右クリック。東芝DOS6.2/VはMS-DOSなので、SATAは扱えないので、「IDEコントローラーを追加」を選択します。
コントローラーIDEを右クリックして、「ハードディスクを追加」を選択します。
追加→ファイルの選択ダイアログボックスで、さきほど作ったディスクイメージを指定します。
東芝DOS6.2/Vのインストール
設定→システム→起動順序で、フロッピーを選択します。
仮想マシンを起動します。
デバイス→フロッピードライブ→ディスクイメージを選択を選び、東芝DOS6.2/Vのディスク1のイメージファイルを選択します。
仮想マシン→リセットを押します。
あとは画面の指示通りにインストールします。
途中、フロッピーを交換するように言われたら、右[Ctrl]キーを押して操作をWindowsに戻してから、デバイス→フロッピードライブ→ディスクイメージを選択を選び、該当するディスクのイメージを選んでください。
CONFIG.SYSの修正
セットアップが終って、さっそく起動ディスクをハードディスクに切り替えて、仮装PCを起動してみます。
すると・・・
画面はまっくろくろでした。どうもハードウェアスクロールがうまくいかないようです。なので、スクロールをソフトウェアスクロールに切り替えます。
フロッピー起動に戻して、東芝DO6.2/Vのディスク1のイメージを入れて仮装PCをリセットします。
セットアップが始まりますが、半角/全角キーを押した後は、[F3]を押してセットアップを中断させます。
A:\>C:
C:\>CD DOS
C:\DOS>EDIT \CONFIG.SYS
ここで、
DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS
という行を探して、後ろに /HS=LCを追加します。
[Alt][F] [X]を押します。上書きするかどうか聞いてきますので、Yを押します。
この場合、キーボードドライバーが組み込まれていないため、英語101キー配列と認識されてしまうので、
:(コロン)は、[Shift][れ」
\(円マーク)は、「む」
=(イコール)は、「へ」のキーで出す必要があります。
東芝機を昔から使っていた人にとっては、84キーや101キーを長く使っていたと思いますので、コロンや円マークやイコールマークの場所は、たとえキートップと異なる場所だったとしても手が覚えていたりします。
その後、起動をハードディスクにして、仮装PCをリセットします。
今度は真っ黒にならないと思います。
NumLockをオンにする
仮装PCの起動時にNumLockが消えてしまうので、AUTOEXEC.BATにNumLockをオンにする指定を入れます。
ベクター
https://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se098542.html
に行って、
numcap00.lzh
というフリーソフトをダウンロードします。
仮装ハードディスクを、コントロールパネル→コンピューターの管理→ディスクの管理でマウントさせて、エクスプローラでNUMCAP.COMというファイルを仮想ディスクのパスの通ったディレクトリにコピーします。
余談ですが、私はMS-DOS標準ではないが便利なソフト(J3、LHA、CHEJ等)は全部C:\FREEESOFTというディレクトリに入れて、パスを通しています。なので、ここでもC:\FREESOFTに入れました。
AUTOEXEC.BATに、
NUMCAP .1.
という1行を追加します。 ちなみに、書式は、
NUMCAP (CapsLock)(NumLock)(ScroolLock)で、それぞれ1がオン、0がオフ、.が現状維持となります。
起動時にNumLockとCapsLockともにオンにしたい場合は、
NUMCAP 11.
とします。
え?なんでCapsLockもオンにするのかって?そりゃ、私はMS-DOSのコマンドは全部大文字で打ってたし、MS-DOS上のMASMやCOBOLのプログラムも全部大文字で打ってたので、常時大文字の方が都合が良かったからですよ。小文字がデフォルトになったのはLinuxでCやPerlやPHPを使い始めてからであって・・・・。
MIFESを入れてみる
東芝DOS6.2/Vには標準でeditというエディタがついてきますが、使い勝手があまりよろしくないので、MIFESを入れてみます。インストール方法は、MIFESのマニュアルを見てください。
インストールが終わったら、AUTOEXEC.BATのPATHの記述の一番後ろに、
;C:\MIFES
を追加しておきますが、そのAUTOEXEC.BATの編集にMIFESを使いたい場合は、
C:\>CD MIFES
C:\MIFES\>MIFES \AUTOEXEC.BAT
のようにカレントを移動させれば編集できます。いったんAUTOEXEC.BATでパスを指定てしまえば、あとはリブートすれば
MI ファイル名
でカレントにかかわらずファイルを編集する事ができます。
例:MIFESでCONFIG.SYSを編集する場合
C:\>MI CONFIG.SYS
ATOK8を入れてみる
デフォルトではMSIMEがインストールされていると思いますが、東芝ではDOS3.1の頃からATOKが標準のFEPとなっています。なので、「東芝エクステンションディスク」をインストールすれば、ATOK8がインストールされます。
ただし、標準ではATOKLDコマンドで動的に読み込ませるようになっているので、これをCONFIG.SYSで常駐させるようにします。
AUTOEXEC.BATを開き、
ATOKLD
と書いてある行の頭にREM を入れてコメントアウトします。
CONFIG.SYSを開き、
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS
という記述を含む行の先頭にREM を追加してコメントアウトします。そして、ATOK8関係の記述を追加します。ここでは、ATOK8は既にC:\ATOK8にインストールされているものとします。
device=c:\atok8\atok8kc.sys
device=c:\atok8\atok8a.sys /ucf=c:\atok8\atok8.ucf
device=c:\atok8\atok8b.sys
CONFIG.SYSを保存して、リセットしてみてください。
CD-ROMドライバを入れてみる
Windows3.1~Windows98までは、東芝、NEC、TEAC、Pioneer、sony等のさまざまなCD-ROMのメーカーごとに別々のドライバーが必要でした。特にPC-9801では同じ機種でもロットによって搭載されているCD-ROMのメーカーが異なっているため、config.sysでとりあえず全部指定してみて、違ってたらエラーが出て組み込まれず、合ったものだけが組み込まれるという暴挙に出ていました。
しかし、Windows98にはOAKCDROM.SYSという全てのメーカーのCD-ROMドライブが1つで済むという便利なドライバーがありまして、virtualboxがどのタイプのCD-ROMをエミュレートしてるかわからないのですけど、これを組み込めば自動で判別してくれます。
C:\>mi config.sys
DEVICE=C:\DOS\OAKCDROM.SYS /D:TOSCD001
C:\>mi autoexec.bat
MSCDEX /D:TOSCD001
ダイナスメニューを入れてみる
ダイナスメニューは、DynaBookEZに標準でインストールされたメニューソフト(ランチャー)です。マウスオペレーションが苦手な人や、マウスアッキュポイントもタッチパッドもないDynaBookEZシリーズでは、カーソルキーと[Enter]キーだけで希望のソフトが起動できるため、たいへん重宝しました。
AUTOEXEC.BATのPATHの記述の一番後ろに、
;C:\DPIM
を追加します。さらに、
DMENU=C:\DPIM
を追加します。
あとは、menuとするとダイナスメニューが起動します。AUTOEXEC.BATの一番後ろに入れておくと、MS-DOSのコマンドラインが扱えない人でも、簡単に一太郎やロータスを起動する事ができます。
ちなみに、DynaBookEZの初期状態では起動すると自動的にダイナスメニューが起動するようになっており、DynaBookEZのCMで「それでは、一太郎を起動してください」と言われて素早く一太郎を起動する様子を宣伝していました。
一太郎、ロータス123を入れてみる
特に問題はないようです。インストール方法については、それぞれのマニュアルを見てください。
Super大戦略を入れてみる
いちおう動きます、が、
暗号表がどこかに行ってしまいました。
暗号コード表ってのはこんなやつです。最後に見たのは10年ぐらい前だったかなぁ。
というわけで、これはあきらめます。
プリンセスメーカーを入れてみる
BEEP音源はうるさくて聞くに堪えないし、MIDI音源は選んだ途端止まってしまいます。残念ながら音楽OFFでプレイするしかなさそうです。
音楽ならいちお動きます。
DCGAにしてみる
JDRIVERを起動させてみました、が・・・
画面はズレちゃうし、漢字はバケちゃうし、これでは使い物になりません。
「じぇいさん」ならなんとか動きますが、FEPの行が上にスクロールしてしまうので、あまり実用的ではありません。
というわけで、DCGAはあきらめます。
もっとも、DCGAモードでなければ動かないソフトというと、DOS/V版も発売されている一太郎やロータス123やSuper大戦略ぐらいです。あと、昔私がCOBOLで作っていた販売管理のソフト・・・・。
という状況なので、今更DCGAにしなければならない理由もないものと思われます。
Windows3.1を入れてみる
東芝版Windows3.1を入れてみました。特に問題はないようですが、これだとVGA(640x480)になってしまいます。
そこで、virtualbox用のSVGAドライバを入れてみます。
http://www.conradshome.com/win31/
から、SVGA.EXEをダウンロードします。ただし、これはVMware用なので、virtualbox用のパッチを当てます。
http://download.wcnews.com/files/other/wcpc/
から、svgaptch.zip をダウンロードします。zipを解凍してsvgaptch.exeを取り出します。
管理ツールのディスクの管理で仮装ドライブをマウントして、仮想ドライブのルート直下にできるだけ短い名前(たとえば\video)のディレクトリを作り、そこにSVGA.EXEとsvgaptch.exeを入れます。
仮想ドライブをアンマウントしたら、仮装PCを起動して、
C:\>cd video
C:\VIDEO>svga
として、圧縮ファイルを解凍したら、
C:\>VIDEO>svgaptch -p
としてパッチを当てます。
その後、
C:\VIDEO>cd :\windows
C:\WINDOWS>setup
として、windowsのセットアップ画面にして、ディスプレイを選び、「その他(ハードウェアメーカーが提供するディスクが必要)」を選び、c:\videoを指定します。このように、先程作ったディレクトリは何度も入力するので、ルート直下の短い名前にしておくと作業が楽になります。
上の方は全部virtualboxでは使えないので、ずっと下の方までスクロールさせて、Super VGA のどれか(例えば1024x768 256 small)を選択します。
「変更完了 上記のシステム設定をします。」
を選択すると、Windowsのディスク#2を要求するので、デバイス→フロッピードライブ→ディスクイメージを選択でWindows3.1の2番のディスクを選択してください。
「Sper SVGA Driverを挿入してください」
と出るので、ディスクはそのままでc:\video と入力してください。
DOSプロンプトに戻るので、winとしてVGAになったかどうか確認してください。
▽ここを参考にしました。ありがとうございました。
http://tenten909.blog.shinobi.jp/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E5%8C%96-emu/virtualbox%20pc-dos7-win3.1%20_188
サウンドブラスターのドライバーを入れてみる
virtualboxは内蔵サウンドとしてSoundBlaster16をエミュレートしていますが、このドライバーはクリエイティブメディアのサイトの表からいくらリンクをたぐってもリンクが切れています。なので直接URLを入れてダウンロードページまで行きます。
ここにURLをコピペして直にアクセスします。
https://jp.creative.com/support/downloads/download.asp?MainCategory=1&nRegionFK&nCountryFK&nLanguageFK&sOSName=DOS®ion=2&Product_Name=Sound+Blaster+16&Product_ID=1842&modelnumber&driverlang=1041&OS=15&drivertype=0&x=30&y=15
この中にある、「Sound Blaster 16/SB32/AWE32 Basic Disk for DOS/Windows 3.1 Installation
(1.15 MB)」をダウンロードしてください。
仮装PCをいったん終わらせて、ディスクの管理で仮装ハードディスクをマウントした後、sbbasic.exe というファイルを仮装ハードディスクのルート直下の短いディレクトリ(たとえば\sb16)に入れます。
仮装PCを起動して、
C:\>cd sb16
C:\SB16>sbbasic
とすると圧縮ファイルが解凍されます。
C:\SB16>install
とします。
config.sysやautoexec.batは自動的に修正してくれますが、途中バックアップを残すかどうか聞いてくるので、残しておくと良いでしょう。その後、仮装PCが再起動されるので、winと入力して音が出るかどうか確かめます。
・・・・たしかに音は出るには出るのですが、なんかヘン。やたら短いというか・・・。クロックが早すぎて途中でぶった切られてしまうのかも??