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Oracle VM VirtualBoxについて

Oracle VM VirtualBox

海の檻歌、空の軌跡等、ファルコムが90年代終盤~2000年代に発売したゲームの中には、対応OSがVISTAまでだったり、Windows8までだったりするものがあります。

そういう時のために、XPやWindows7の入ったPCを捨てずに残してあるのですが、ゲームをするためだけにPCを入れ替えるのはいささか面倒です。

そこで、Oracle VM VirtualBOXをインストールし、そこにWindows2000を入れます。Windows2000は あのいまいましいアクティベーションがない 動作が非常に軽く、仮想PC内でも比較的速く動作します。また、Windows2000はファルコムの2000年代のゲームが発売された頃に主流だったOSなので、Windows2000に対応しているソフトが多いのも特徴です。 というわけで、今回はゲーム用に仮想PCにWindows2000を入れます。

VirtualBoxのインストールについては、ここでは省略します。VirtualBoxをインストールしたら、新規のボタンを押します。


名前をWindows2000にすると、自動的にバージョンがWindows2000になります。


ここで、既にC:\Users\ユーザー名\VirtualBox VMs以下にWindows2000という名前のディレクトリがある場合はエラーになってしまうので、名前を変えるかWindows2000というディレクトリが既に使われていないのであれば、Windows2000というディレクトリを削除します。

次にメモリーサイズを指定します。Windows95の出たて頃は、「最低でも32MBは搭載しましょう」などと言われていましたが、Windows2000の頃となるともう1枚で128MBのSDRAMのDIMMが安価で出回っており、128MB搭載が当たり前になっていました。逆に言えば、128MB以上搭載してもたいしてスワップが減って速くなったりもしませんでした。

というわけで、RAMは128MBにします。必要なメモリーサイズは168MBと書いてありますが、128MBで特に問題なさそうです。



次にハードディスクのタイプを指定します。VHDにしておくと、Windows10の「ディスクの管理」からマウントする事ができ、Windows10のエクスプローラでファイルを出し入れできるため、ここではVHDにします。



次にハードディスクのサイズを指定します。Windows2000には、「128GBの壁」という越えられない壁があるため、ハードディスクのサイズは128GBにします。もっとも、レジストリをいじる事で128GBの壁は越えられるのですが、ここではゲームをするだけなので128GBもあれば十分でしょう。

Windows2000のインストール

仮想PCを起動します。

起動しませんよね。なにしろOSが入ってないわけですから。

そこで、メニューからデバイス->光学ドライブ->ディスクイメージを選択を選択して、Windows2000のインストールCDのイメージをマウントします。



ここでは、以前作成しておいたWindows2000 SP4適用済みCDのイメージをマウントします。



インストールが始まります。


これでWindows2000は起動します・・・・

・・・・が、しかし、このままでは色々と問題があります。

(1)ディスプレイドライバが一切組み込まれておらず、解像度がVGA(640x480)になってしまう。
(2)サウンドドライバが組み込まれておらず、音が出ない。
(3)都度、右Ctrlキーでマウスカーソルを仮想PC⇔Windows10で切り替えないといけない。

そこで、メニューからGuest Additions CDイメージの挿入を選択します。


ここで、大抵は自動再生で画面の指示に従って操作すればOKなのですが、たまにOSの自動判断を誤ってエラーが出てしまう場合があるので、その場合は、仮想PC内のエクスプローラーで「開く」を選択して



VBoxWindowsAdditions.exeをダブルクリックしてください。



いったん仮想PCは再起動されます。再起動後は、サウンドドライバーやディスプレイドライバが組み込まれていますので、画面の解像度を1281x854、フルカラーにする事もできます。



また、仮想PC⇔Windows10でマウスカーソルを切り替えなくても、Windows10のマウスカーソルで直接仮想PC内にあるものをクリックする事ができるようになります。

ゲームの動作テスト

・Kanon
Kanon(2000/XP対応版)をインストールしてみます。

KanonのWindows95/98用をWindows2000で動かすと、BGMがCD-DAなせいなのかフェードアウトをオフにしないと朝影が延々と流れるのですが、2000/XP対応版ではBGMが.nwaという独自のフォーマットで内蔵されているため、特に問題はないようです。

・空の軌跡FC

真っ黒だ それにつけても 金の欲しさよ ・・って、そりゃ矢野健太郎か。
まっくろくろだ。えーなんでなんで??

そこでファルコム公式サイトから修正プログラムをダウンロードしてインストールします。
https://www.falcom.co.jp/ed6/support/r02_prg.html

・・・が、やっぱり真っ黒。まだ何か足りないのかも?しかし、海の檻歌はちゃんと動くのにおかしいなぁ。まあ、Windows2000やXPの入った実機はあるわけだから、仮想PCで動かないものはあきらめて実機でプレイすれば良いわけですが・・・。

・白き魔女(XP対応版)

速い。キャラの移動が速い。ほとんど瞬間移動です。

その後、オルゴールを鳴らす場面でフリーズしてしまいました。

仮想PCをリセットしてやり直すと、今度はOPすら出なくなります。

音源をWAVEからMIDIにするとOPも出るし、オルゴールもちゃんと鳴って先に進みます。どうも、.wavを鳴らす処理に不具合(VirtualBOXとの相性問題)があるようです。


また、移動が速すぎる問題は、ジュリオが大イノシシを捕まえる話になった後、操作ができるようになってから「移動速度 固定する」に設定すれば直るようです。

まあ、そこまで苦労してVirtualBOXで動かす必要もないでしょう。

次の作品(朱紅い雫)からは移動速度は「固定」に固定されたようです。まあ、PCごとに処理速度が異なりますからな。2000年代のゲームを移動速度を固定せずに4コアや8コアCPUなんか使った日にゃ、速すぎて操作なんてできないでしょう。

・海の檻歌

特に問題はないようです。

というか、英雄伝説シリーズでVirtualBOXでまっとうに動くのこれだけのようです。といっても、全部は試してませんけどね。

タイトル 結果 備考
白き魔女 音源がwavだと、クリスがオルゴールを鳴らすとフリーズする。
移動速度を「固定」に設定しないと速すぎて操作不能。
海の檻歌 今の所問題なし。
空の軌跡FC X 画面真っ黒。
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