コミニュケーションBIOS
コミュニケーションBIOSとは
RS-232Cポートを使って通信を行うためのBIOSで、INT 14Hで発行します。RS-232Cポートは「シリアルポート」や「COMポート」とも呼ばれますが、この章では以下COMポートと呼ぶ事にします。
同期方式 | 調歩同期方式(非同期) |
キャラクター長 | 7ビット/8ビット |
ストップビット | 1ビット/2ビット |
スタートビット | 1ビット |
通信方式 | 半二重/全二重 (注) |
通信速度 | 110/150/300/600/ 1200/2400/4800/9600 |
パリティーチェック | 偶数/奇数/なし |
パリティビット | 0ビット/1ビット |
(注)半二重はDCGAのみです。
J-3100本体のCOMポートは調歩同期方式で最大9600BPSです。そのため、同期通信モデムを外付けした場合そのままではモデム-モデム間の通信速度にモデム-本体間の転送がついていきません。なので、J-3100では別途「同期通信用内蔵カード」を増設する必要があります。
現在のWindowsXPなどで使われているPCに同期通信用モデムを接続して同期通信を行うシステムもありますが、現在のPCのCOMポートは十分高速(115200BPS)なため、同期通信を行ったとしてもモデム-本体間の転送速度がモデム-モデム間の転送速度についてこないという事はないです。
J-3100のコミニュケーションBIOSは、標準のPC/AT互換機のものにいくつかのファンクションが拡張されています。
J-3100本体のCOMポートは調歩同期方式で最大9600BPSです。そのため、同期通信モデムを外付けした場合そのままではモデム-モデム間の通信速度にモデム-本体間の転送がついていきません。なので、J-3100では別途「同期通信用内蔵カード」を増設する必要があります。
現在のWindowsXPなどで使われているPCに同期通信用モデムを接続して同期通信を行うシステムもありますが、現在のPCのCOMポートは十分高速(115200BPS)なため、同期通信を行ったとしてもモデム-本体間の転送速度がモデム-モデム間の転送速度についてこないという事はないです。
J-3100のコミニュケーションBIOSは、標準のPC/AT互換機のものにいくつかのファンクションが拡張されています。
コミュニケーション割り込み INT 14H
J-3100で独自に拡張したファンクションは、DCGAでしか使えません。その場合、「これはDCGA専用です」と注釈を入れています。
AH=00H 初期設定
入力 | 出力 |
---|---|
AH 00H AL 初期設定パラメーター DX チャンネル番号 |
AH ラインステータス AL モデムステータス |
初期設定パラメーター
ALレジスタの8ビットを4つのブロックに分けて設定します。
ボーレート
000 110bps
001 150bps
010 300bps
011 600bps
100 1200bps
101 2400bps
110 4800bps
111 9600bps
パリティービット
00 なし
10 なし
01 奇数
11 偶数
ストップビット
0 1ビット
1 2ビット
データー長
10 7ビット
11 8ビット
ラインステータス
AHレジスターの8ビットがそれぞれ別の意味があります。
ALレジスタの8ビットを4つのブロックに分けて設定します。
ボーレート
000 110bps
001 150bps
010 300bps
011 600bps
100 1200bps
101 2400bps
110 4800bps
111 9600bps
パリティービット
00 なし
10 なし
01 奇数
11 偶数
ストップビット
0 1ビット
1 2ビット
データー長
10 7ビット
11 8ビット
ラインステータス
AHレジスターの8ビットがそれぞれ別の意味があります。
ビット | 意味 |
---|---|
7 | TMO(タイムアウト) |
6 | TEMT(送信用シフトレジスタ空=送信完了) |
5 | THRE(送信完了) |
4 | RBI(ブレーク信号検出) |
3 | RFE(フレーミングエラー) |
2 | RPE(パリティーエラー) |
1 | ROE(受信バッファオーバーラン) |
0 | RDR(受信データー有り) |
モデムステータス
ALレジスターの8ビットがそれぞれ別の意味があります
ALレジスターの8ビットがそれぞれ別の意味があります
ビット | 意味 |
---|---|
7 | CD(受信キャリア検出) |
6 | CI(被呼表示) |
5 | DSR(データセットレディ) |
4 | CTS(送信可) |
3 | DCD(CD信号が変化した) |
2 | DCI(CI信号が変化した) |
1 | DDSR(DSR信号が変化した) |
0 | DCTS(CTS信号が変化した) |
AH=01H データ送信
入力 | 出力 |
---|---|
AH 01H AL 送信データ DX チャンネル番号 |
AH ラインステータス |
AH=02H データ受信
入力 | 出力 |
---|---|
AH 02H DX チャンネル番号 |
AH ラインステータス AL 受信データ |
AH=03H ステータスリード
入力 | 出力 |
---|---|
AH 03H DX チャンネル番号 |
AH ラインステータス AL モデムステータス |
ラインステータス、モデムステータスは、AH=00と同じです。
AH=04H 割り込み使用コマンド
AH=04H 割り込み使用コマンド
入力 | 出力 |
---|---|
AH 04H AL 割り込みの種類 CX:BX 割り込みジャンプ先 DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。割り込みの種類で指定した状態が発生した時に、CX:BXで指定したルーチンに割り込み処理を行います。終了はRTIで行います。エラーが発生した時に割り込み処理が効くので重宝しましたが、残念ながらDCGA専用です。
割り込みの種類
ビット0 : データ受信割り込み
ビット1 : 送信可割り込み
ビット2 : ラインステータス割り込み(受信バッファオーバーラン、パリティエラー、フレーミングエラー、ブレーク信号受信)
ビット3 : モデムステータスの変化による割り込み
AH=05H EOIセット
割り込みの種類
ビット0 : データ受信割り込み
ビット1 : 送信可割り込み
ビット2 : ラインステータス割り込み(受信バッファオーバーラン、パリティエラー、フレーミングエラー、ブレーク信号受信)
ビット3 : モデムステータスの変化による割り込み
AH=05H EOIセット
入力 | 出力 |
---|---|
AH 05H DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。割り込みコントローラーをEOIにします。本来は割り込みコントローラーのI/Oポートに対してコマンドを送出しなければならないところを、BIOSでやってくれるという便利な機能ですが、残念ながらDCGA専用です。
AH=06H 割り込み禁止
AH=06H 割り込み禁止
入力 | 出力 |
---|---|
AH 06H DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。AH=04Hで設定した割り込みを禁止にします。
AH=80H 半二重セット
入力 | 出力 |
---|---|
AH 80H DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。
AH=81H 全二重セット
入力 | 出力 |
---|---|
AH 81H DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。
AH=82H ブレーク信号送出
入力 | 出力 |
---|---|
AH 82H AL 通信状態 DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。
通信状態
00H マーク状態(ブレーク信号送信停止)
01H スペース状態(ブレーク信号送信開始)
通信状態
00H マーク状態(ブレーク信号送信停止)
01H スペース状態(ブレーク信号送信開始)
AH=84H DTRコマンド送出
入力 | 出力 |
---|---|
AH 84H AL DTR信号 00H オフ 01H オン DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。
AH=85H RTSコマンド送出
入力 | 出力 |
---|---|
AH 85H AL RTS信号 00H オフ 01H オン DX チャンネル番号 |
AH エラーステータス ビット7 0:正常 1:未接続チャンネルが指定された |
このファンクションはDCGA専用です。
AH=87H 割り込みステータスリード
入力 | 出力 |
---|---|
AH 87H DX チャンネル番号 |
AH 割り込みテータス 01H 割り込み要因がない 06H ラインステータスが変化した 04H データを受信した 02H 送信レジスタが空になった 00H モデムステータスが変化した |
このファンクションはDCGA専用です。
AH=F0H タイマーセット
入力 | 出力 |
---|---|
AH F0H AL タイマー値(*1200msec) DX チャンネル番号 |
このファンクションはDCGA専用です。受信時のタイムアウト時間を1200msec単位で設定します。
参考文献
『J-3100解析ハンドブック』 1989年 土屋勝著 ナツメ社
『DOS/Vテクニカル・リファレンス・マニュアル』 1993年 芦達剛著 ソフトバンク
『J-3100シリーズ・テクニカルマニュアル』 1994年 南部武彦著 ソフトバンク
『ATOK読本』 1994年 山田祥平 ジャストシステム
『東芝パソコンハンドブック94年版』 平成6年3月1日
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『J-3100解析ハンドブック』 1989年 土屋勝著 ナツメ社
『DOS/Vテクニカル・リファレンス・マニュアル』 1993年 芦達剛著 ソフトバンク
『J-3100シリーズ・テクニカルマニュアル』 1994年 南部武彦著 ソフトバンク
『ATOK読本』 1994年 山田祥平 ジャストシステム
『東芝パソコンハンドブック94年版』 平成6年3月1日
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