このエントリーをはてなブックマークに追加

うる星やつら 恋のサバイバルバースデー

うる星やつら 恋のサバイバルバースデー


FMシリーズにとってはめぞん一刻思い出のフォトグラフに続いて、高橋留美子作品のゲーム化です。ただし、めぞん一刻思い出のフォトグラフはFM-7でも動作しましたが、このうる星やつら恋のサバイバルバーステーは77AV以降専用です。4096色やリアルタムキースキャンは使っていないのですが、おそらくV-RAMのダイレクトアクセスを使っているためと思われます。

FM版がPC-8801やPC-9801版と大きく異なるものがBGMで、他機種ではBGMが流れ「音楽」コマンドで選択もできるのですが、FM版ではBGMはなく「音楽」コマンドを選択した時か、ゲームオーバーやハッピーエンド時にのみ曲が流れます。おそらく、デイスクアクセスによるテンポの乱れを懸念したためと思われますが、AV40のDMAコントローラーに対応して欲しかった気もします。

あらすじ
ある日、諸星あたるのもとに面堂了子の使いの黒子が招待状を持ってきた。面堂家で了子の誕生パーティーが行われ、その余興としてゲームが行われるというのだ。そして、優勝者には了子からのキスと、ステディになる権利が与えられるという。果たしてあたるは、了子のキスとステディになる権利を得る事ができるでしょうか?

このゲームでは、プレイヤーは主人公諸星あたるとなって誕生パーティーに参加し、ゲームに優勝する事が目的です。

マップ



ゲームは地上マップ、地下マップの2面で構成されていて、地下マップと地上マップは連動しています。ラムが一緒にいる時は「現在位置」コマンドで現在位置を確かめる個と事が出来ます。現在位置は、スタート地点からの相対位置で教えてもらえます。

正門ゲームオーバー
スタート地点から南に行ってしまうと、屋敷の外にでてしまいいきなりゲームオーバーです。誰しも1回はこれをやってしまうでしょう。

竜之介、サクラ、しのぶ
「この付近に出現する可能性がある」という意味です。ゲームの進捗状況によっては出現しなかったり、場所が異なったりします。

鉄の壁1
最初はありませんが、ここから東へ移動すると出現します。一度出現したら除去できないため、地下を回り込む必要があります。

鉄の壁2
青いヒモをひっぱると通る事ができます。

鉄の壁3
黄色いヒモはハズレ、赤と青のヒモは2回ひっぱるとトンカチで頭を叩かれてゲームオーバーです。真のボタンは、鉄の壁を何度も「見る」とボタンが見つかります。ただし、ボタンを押して先に進んだところで、ハズレの宝箱があるだけです。

つり天井
ロープにひっかかると天井が落ちてくる仕掛けです。ランプを持っていればかわす事ができます。

宝箱カード
カードの入った宝箱。カードを取ると南側に通路が開きます。

地雷地帯・檻
入ると即ゲームオーバー

落とし穴
落ちると即ゲームオーバーになるもの、地下のベルコトンベアで特定の場所に移動させられるもの、同じくベルトコンベアで正門に出されてゲームオーバーになるものがあります。また、既に大勢が落ちた後であたるは落ちないものもあります。

攻略

クリアの手順
攻略の手順を示します。ただし、並行して後述の[通行人に対するイベント]をこなしてこたつねこを眠らせたり、ゴムカッパを入手したりしないと、ここに書かれた通りの手順では進めません。必ず[通行人に対するイベント]も並行して進めていってください。

下記の手順が最短とは限りません。もっと効率の良い手順があると思いますので、各自挑戦してみてください。
受付で黒子から招待状と引き換えにレーダーをもらう。
電話で了子と話す。
ケーキを取る。
食べてしまうとしびれ薬がまわってゲームオーバー。
スタート地点に戻って、ラムに何度か話すと財布が拾える。
・・・っていうか、
んなもんわかるかー
財布を竜之介に返すと「ひょっとこ鍵」がもらえる。
鉄柵でひょっとこ鍵を使う。
柵を開けた先で宝箱からランプを入手する。
ランプを拾った先の落とし穴①から落ちる。
しのぶと何度か話をする。
「おはらい棒」をもらう。
鉄の扉2の青いヒモを引き、壁を引っ込ませる。
宝箱からボタンを出す。
ボタンを押して抜け穴Aを出現させる。
地下道にある宝箱からカードを取って壁を開ける。
カードに書かれている内容を読んでおく。
カードに指定された場所で合言葉を言うと、チェックポイントに入る事ができる。
カードと引き換えにスイッチャーがもらえる。

大砲(2箇所)でスイッチャーを使う。
これをやっておかないと、黒子の工事中の箇所が通れない。
階段1から下りる。
つり天井の仕掛けをかわす。
ランプを持ってない時にここに来てしまうと、罠にひっかかってゲームオーバー。
階段2から上がり、サクラにおはらい棒を返して花鍵をもらう。
しのぶに会う前にサクラと会ってしまうと花鍵がもらえなくなるが、クリアに必須ではない。
花鍵を持っていると、エンディング②の結末が若干変わる。
テンに花鍵を奪われてしまう。
テンと戦い花鍵を取り返す。

女の子からビーチボールをもらう。
返しに行くとハンマーで殴られてゲームオーバーになる。
ビーチボールは返さずにそのまま階段2に戻る。
電話で了子と話す。
受付で黒子からタコをもらう。
「海が好き」にビーチボールを渡す。
タコ噴水にいるピラニアを、ケーキのしびれ薬で退治する。
スイッチャーを使い、噴水を止める。噴水から下に降りる。
ピラニアをケーキで退治しておかないと、ピラニアに食われてゲームオーバー。
地下にある扉を花鍵で開ける。
先がコンクリートで固められている事を確認する。
(ただし、これはクリアには関係ない。)
花鍵の扉から西へ進み、黒子に話かけて通れることを確認する。
スイッチャーで大砲を2つ上げてないと通る事ができない。

階段3から上がり、終太郎と戦う。
戦いの最中、ラムが真吾に連れ去られてしまう。
タコをちらつかせながら戦うと倒せる。(タコ質?)
電飾魔境の入口でゴムカッパを着る。
ここに来るまでにスケ番3人娘と2度戦いゴムカッパを入手しておこう。
ツタにからまれたら、ランプで電源コードを焼いて脱出する。
コンセントを発見する前にランプを投げてしまうと、脱出不能になってハマリ。
レーダーを投げてしまうとこの後真吾に勝てなくなってハマリ。
真吾。レーダーを見た後に投げて倒す。
ラム救出。「ほどく」コマンドを使う。
魔境入口でラムに話しかける。
「ダーリン、いつまでもゴムカッパ着てて暑くないのけ?」と表示されたら、 ゴムカッパを脱いで、もう1回ラムに話しかける。「あ、あれは何だ!」と言ってラムが目をそらしたすきにダッシュして逃げる。
・・・っていうか、
んなもんわかるかー
サングラス部隊にタコを渡して通してもらう。
了子からキスされてハッピーエンド。
ここに来るまでの間にこたつねこを眠らせておかないと、こたつねこが優勝してしまう。

通行人に対するイベント

何もイベントのない通路、またはスタート地点で、以下のキャラが順番に登場する。そのキャラに対するイベントが終わるまで何度でも出てくるが、イベントが終わるとそのキャラは登場しなくなり次のキャラが登場する。

こたつねこのイベントまで終わると、通行人とすれ違う事はなくなる。

ラン
ランをくどくと、最初はラムに怒られて電撃を喰らうが、2回目はタイヤキがもらえる。これを食べると睡眠薬が入っていてゲームオーバー。
温泉マーク
温泉マークが現れたら「戦う」「温泉マーク」を選択すると、「温泉マーク、ぶちのめす」と再表示される。温泉マークを倒さないと、どこまでもついてくるので注意。「戦う」「温泉マーク」を何度も選択すると倒せる。倒れて視界から消えても何度か「戦う」「温泉マーク」をしないとまた追って来る。

スケ番3人娘(1回目)
何度か会話した後、「戦う」「スケ番3人娘」で倒す。あたるは女の子には手をあげない主義なので、かわりにラムが電撃で倒す。
スケ番3人娘(2回目)
2回目は電撃対策のためゴムカッパを着てくるので、仕方なくあたるが戦う。
2回目に勝つとゴムカッパが手に入る。
こたつねこ
タイヤキで眠らせる。眠らせておかないと、こたつねこが優勝してしまう。

エンディング

ゴールに到着した時に、条件によって4つのエンディングに分かれます。

①こたつねこを眠らせていない

こたつねこが優勝してしまってバッドエンド。このエンドは最も優先度が高く、ラムを助けているか、ラムを助けて途中でまいたかどうか、花鍵を持っているかどうか、等には関係なく、こたつねこを眠らせてないと必ずこのエンドになる。

②ラムを助けていない

花鍵を持っている場合:あたるがゴールした瞬間大勢がゴールに押し寄せる。了子は手榴弾を投げて「全員失格」を宣言する。
花鍵を持っていない場合:いつまでも誰もゴールに来ない事にしびれを切らした了子が、手榴弾を投げて「全員失格」を宣言する。
最後にラムに怒られる。

③ラムを助けて一緒にゴールする

あたるが1着でゴールするも、あたるがキスされるのをラムが暴れて阻止。会場はムチャクチャ。
了子は「全員失格」を宣言する。

④ラムを助けて途中でまく

あたるが優勝。了子からキスされてハッピーエンド。このエンディングに限り、最後に「GAME OVER」ではなく「FIN」と表示される。

その他

ゴムカッパを着てないのに「脱ぐ」コマンドを使ったり、ラムが捕まってる所以外で「ほどく」コマンドを使ったりすると「じゃかましー!そんな変なコマンドがここで使えるわけないだっぴゃ」というのが出てきます。

プレイしてみて

マイクロキャビンの前作「めぞん一刻思い出のフォトグラフ」は、ゲームオーバーにならずにハマリになるタイプでしたが、こちらはゲームオーバーになる罠が多数あり、難易度は非常に高いです。その分、ハマリは少ないですが、コイルツタの場面で気をつけていないとハマリます。

当時、ゲーム雑誌(Oh!FM、Beep、Login)で色々攻略記事が掲載されていたのでまだ良かったのですが、これを何の攻略記事も見ないでハッピーエンドまで行くのは無理だったと思います。ただし、この当時はゲーム雑誌を見なければわからない程度の謎を残しておく事で、あえてゲーム雑誌への需要を高める効果を持たせていたように思えます。

FM版についてですが、メッセージの表示が遅いのと、ディスク交換が多いのが少し気になりました。 ゲームオーバーのCGを出すためだけに交換を要求するのであれば、ゲームオーバーのCGはなくても良かったような気もします。 コイルヅタも、ディスクアクセスがあんなに多いのであればむしろアニメーションはしない方が良かったと思います。 あと、FM版に限った事ですが、やはりBGMが欲しかったと思います。テンポの乱れを気にしているようですが、FMユーザーならディスクアクセス中にテンポが乱れる事は周知の事実ですから。
このページの先頭へ
  広告