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サイキックシティ

サイキックシティ

For FM-7/New7/77/AV

サイキックシティはSFファンタジーRPGです。

あのカレイドスコープを生んだHOT・Bの作品だけあって、HOT・Bパワーが炸裂するゲームです。
・移動が遅い。1マス移動するのに10秒はかかる。
・ゲームバランスがムチャクチャ。
・操作性が死ぬほど悪い。
・でも話自体は面白いという、なんともいえないジレンマにかられる。

この辺は次回作のカレイドスコープにも受け継がれています。話自体は面白いのに、なんとも技術がついていってないというか、ゲームバランスの調整も悪いというか。それでもついつい続きをやらずにはいられない、そんなゲームです。

あらすじ
遥か紀元前の時代から、人類の中で、「ラップ人」と呼ばれる超能力者がいた。それは突然変異で生まれるものであり、遺伝するものではない。しかし、彼らはその能力を隠し、ほとんどの場合は能力を他人に知られることなく一生を終えていた。

しかし、しだいにラップ人同士が連絡を取り合うようになった。そして、人々にも次第にラップ人の存在を知られるようになった。人々はラップ人を恐れ、全ての災いの原因をラップ人のせいにした。そして徹底したラップ人の排除が行われた。

しばらくして、ラップ人たちが突然姿を消した。人々の噂では、どこか他の惑星に逃げていったという。しかし、地球にはまだ取り残されたラップ人がいた。彼らは仲間のラップ人がどこに移住したかの手がかりを探していた。ニューヨークにラップ人の移民先を知るものがいるとテレパシーで連絡を受けた主人公は、さっそくニューヨークに向かうのだが。

このゲームでは、プレイヤーは地球に取り残されたラップ人となって、ニューヨーク市内で同じラップ人の仲間を集め、ラップ人の仲間の移住先を探り当てるのが目的です。

カセットテープ版をXM7で動かす

カセットテープ版のソフトをXM7で動かす場合、普通はカセットテープの音をwavファイルに取り込んで、WAV2T77で変換すれば良いのですが、このサイキックシティはそうやっても読み込みません。これは、サイキックシティのテープのローダーがFM-7のBIOSやROM内ルーチンを使っておらず、独自にI/Oを読んでいるためです。

さらに困った事に、当時出回っていた「2レコーダータイプのコピーツール」の対策として、読み込みレートを頻繁に変更しているのです。次の読み込みレートは、テープに入っていて、テープから次の読み込みレートとプログラム、次の読み込みレートとプログラム・・・という風に将棋倒し方式で読み込んでいかないと読めない構造になっています。なので、このゲームをT77ファイルからロードするのはまず不可能です。

そこで、いったんフロッピーにコピーしてから、そのフロッピーをイメージ化する必要があります。

(1)リセット時にメモリーの内容を保存するツールを使う
FM-7はフロッピーを入れてリセットするとIPLがロードされるエリア(DOSモードでは$300~(FM77AV40EX以降除く) BASICモードでは$100~)の数バイトのみが破壊されるため、テープからゲームをロードしてBASICモードでリセット、再びテープからゲームをロードしてDOSモードでリセットと、計2回のリセットでメモリー全体をディスクに保存できるツールがありました。

(2)ローダーにパッチを当てる
テープの最初に入っているプログラムLOADERだけは普通にFM-7のLOADM"",,Rで読める形式で入っているので(当たり前ですが)、そのローダーにパッチを当てて、テープからプログラムを全て読み終えた後、ゲームを起動させる部分を書き換えて、独自に作ったメモリーの中身をディスクにセーブするルーチンにJMPさせるという方法があります。私はこの方法でディスクに保存しました。

キャラクターメークを除いてこのゲームはオンメモリで動作するため、途中でカセットテープからデーターを読み込む事はないので、テープファイルがなくともゲームに支障はないと思います。途中経過のセーブ/ロードはカセットテープになりますが、XM7のどこでもセーブ機能を使えば済むと思います。

MAKEキャラクターの部分だけは本体とは別プログラムになっているので、MAKEキャラクターの部分と本体は別々にディスク(D77ファイル)に保存する必要があります。ただ、キャラクターメークのプログラムはノーマルなカセットテープ音なので(というか普通のBASICのみのプログラムなので)T77に変換可能です。

キャラクターメイキング

キャラクターメークのプログラムをLOADしてRUNします。これは純粋なBASICのプログラムです。


1.敵キャラクターに名前をつける
これは、ゲーム中に出てくる「スコルパ」「モンスターラッツ」「ファネモス」「ジェリバ」というモンスターに自分で考えた名前をつけます。ただし、この時点ではどの敵に名前がつけられるのかわからず、単に「テキ1」「テキ2」という風に表示されます。
表示 外見 デフォルト
敵1 スコルパ ・サソードゼクター
・スコーピオンノミロ
・ソノダサリナ
敵2 モンスターラッツ ・ダークハムタロウ
・ネズチュウノスケ
・アノネズミモドキ
敵3 ファネモス ・イソギンチャックウィルソン
・ファンネリアアム
敵4 ジェリバ ・ジョウキュウスライム
・ブラッドゼリー
2.キャラクターを作る
これは、まず自分のキャラクターに名前をつけてから、10の値を5箇所のパラメーターに振り分けます。

とりあえず全部2にしてみましたが、後でわかったのですが、テレパシーやジャンプはパーティーの誰か1人が使えばよく、ルックはまるで使わないので、シールドとサイコキネシスを高くして、他は1で良かったみたいです。

終わったらデーターをセーブします。カセットテープファイルを新規に作成して開くでセットしておいて、録音にしておきます。プレイヤーの名前、値、4種類のモンスター(スコルパ、モンスターラッツ、ファネモス、ジェリバ、もしくは自分で入れた名前)がOPEN命令でセーブされます。

終わったらいったんリセットしてゲーム本体を起動させるわけですが、XM7を使う時はゲーム本体を保存したディスクイメージファイル(D77ファイル)をドライブ0にセットして、別途ゲーム本体を起動させてください。

なお、ディスク版にある「DEMO」はカセットテープ版にはありません。

ゲーム画面

プログラムの先頭でキャラクターメークで作ったデーターを要求してくるので、開く、カセットテープで先ほどセーブしたデーターをセットしてください。


ゲーム画面はこんな感じになります。実質メインスクリーンは右上の7x7ブロックのエリアです。


コマンドは、
P・・・サイコキネシス。指定方向にある壁を壊します。(壊せる壁だけ)
T・・・テレパシー。指定方向に人の気配があるかどうか調べます。
J・・・ジャンプ。瞬間移動、いわゆるルーラです。
L・・・透視。指定方向に何かがある場合は確認できます。
I・・・インベントリー。サブメニューを表示させます。

メニューは大文字のみしか受け付けないので、常時CAPSロックしておきます。移動方向は少しかわっていて、テンキーはテンキーでも2468ではなく、1235で指定します。



サブメニュー

1)ゲームに戻る。サブメニューを閉じてゲームに戻ります。
2)データーセーブ。現在の状態をテープにセーブします。XM7ならどこでもセーブで代用できると思います。
3)データーロード。
4)持ち物PRINT。アイテムの一覧を表示します。
5)ナレーションTIME ナレーションの時間を変更します。小さいほど速くなりますが、どっちにしろ遅いのであまり関係ないです。
6)薬を飲む。薬を消費して体力を回復させます。
7)ロングJUMP登録。ロングジャンプをした時に、現在の地点まで瞬間移動できるようになります。1人1箇所ずつです。
8)エネルギー変換。EXPを消費して体力を回復させますが、エネルギー変換できる仲間が必要です。

地上マップ

マップは広い地上マップと、旧市街地区地下と、建物の2階や地下で構成されています。といっても、そんな広くありません。なにしろ、FM-7のオンメモリに全部乗ってしまうサイズですからね。1歩動くのに10秒ぐらいかかりますので、そんなにマップが広いならほとんどの人はクリアせずに投げてしまったでしょう。


それにしてもこのマップ、どう見ても魚ですな。(埼玉県という説も!?)

黄色い建物があるのが一般市民居住区、赤いブロックがあるのが旧市街区、ゴールドの建物があるのが上級市民居住区、シルバーの建物があるのが行政地区です。また、塀を隔てて赤い◎みたいなのと青い建物があるのが軍事基地です。

スピードアップ
移動速度があまりに遅いので、エミュレーターならCPU速度を上げてしまいましょう。


「全力駆動」にするとフリーズしてしまうので(サブCPUとのタイミングの問題?)、メインCPUを6000ぐらいにしておきます。すると、少なくともカレイドスコープぐらいのスピードになります。

サイキックシティというと当時からもけっこうクソゲーに分類されていましたが、最初からこれぐらいのスピードで動いてくれれば、なにもこんなにクソゲー扱いされなくて済んだのに、と思うと少し残念です。
コラム シナリオを大切にしたかった!?

Beepの記事によると、サイキックシティが遅い原因は「シナリオを大切にしたかったから」だそうです。なんのこっちゃ??このプログラムはBASIC+マシン語で作られているのですが、ほとんど9割方BASICで、マシン語の部分は画面のスクロールぐらいのようです。要するに、オールアセンブラで作るには複雑なロジックが多く、ロジックを犠牲にしてまでアセンブラで作りたくなかったと言いたいのでしょう。そのわりには乱数の要素が多い気もしますが・・・。

ただ、スクロールはテグザー方式(つまり、スクロールして変化した部分のみ置き換える)にすれば、もう少し速くできたような気もしなくもないです。まあ、テクザー方式という手法ができたのはかなり後になってからですが。

敵キャラと戦う方法

敵キャラにエンカウントすると、
P)サイコキネシス
T)テレパシー
J)ジャンプ
の選択になります。市民や博士や佐官のような非戦闘員の場合は、他にM)イドウというコマンドも出ます。

サイコキネシス
超能力で衝撃波を飛ばして物理的に攻撃します。敵キャラの種類問わずに効きます。非戦闘員を倒す事もできますが、以後情報を得られなくなります。コンピューターを壊す事も出来ます。

テレパシー
相手の脳を刺激して頭をボーッとさせます。ドラクエでいうところのラリホー、ウィザードリィでいうところのKATINO、ドラゴンスレイヤー英雄伝説でいうところのホーです。また、非戦闘員にテレパシー攻撃をかけると、相手の心を読んだりIDカードを奪ったりできます。テレパシー攻撃が効いた場合は、敵の名前が反転色表示になります。一度術にかかると、その戦いが終わるまで覚めることはありません。

テレパシー攻撃は相手の脳を刺激する攻撃なので、ロボット(ヘッケル-714、アームストロング、ラビットファイターなど)には効きませんが、モンスター(スコルパ、ファネモスなど)には効きます。当然、人間(ガードフォース、パトロールフォースなど)が一番術にかかりやすいです。
テレパシー攻撃の対象 効果
ラップ人の仲間 パーティーに加える。ただし、パーティーが6人いる時は励まされるだけ。
市民、非戦闘員 IDカードを奪う。情報を得る。
人間の戦闘員 頭をボーッとさせて行動不能にする。効きやすい。
モンスター 頭をボーッとさせて行動不能にする。効きにくい。
ロボット まったく効かない。
ジャンプ
戦わずに逃げます。ルーラみたいなもんです。エンカウント時に使うと大抵は失敗して別の場所に飛びます。

サイコキネシスかテレパシーを選んだ時は、誰が誰と戦うかを選択します。


大抵はリターンキーの連打で良いのですが、同じ敵に集中攻撃したい場合などはスペースキーでカーソルを進めてからリターンキーを押します。え!?リターンキーって何かって?そりゃ、Enterキーの事ですよ。昔はリターンキーって言ったんですよ。

非戦闘員にテレパシー攻撃をかけるときは、味方の能力の弱いキャラのターンはPパスで飛ばさないと、弱いキャラが攻撃して失敗して、それで戦闘モードから抜けてしまいます。最初、これがわからずにけっこう悩みました。

ゲームオーバー

スタート直後の、まだ仲間が一人もいない時に旧市街地区や行政地区に行くと、強敵が出現していきなりゲームオーバーです。そうなる前に、XM7ではこまめにセーブしておきましょう。

ゲームオーバーになると、


と表示されてReadyに戻ってしまいます。 おまけに、プログラムもNEWされてしまい、リセットするしかなくなってしまいます。

この状態でNEWされても、なにしろBREAKキーは効かないは、MONってやるとリセットかかるは、LISTもPOKEもProtected programでブロックされてるはで八方ふさがりです。 テープのロードに30分ぐらいかかる(おまけにDevice I/O Error頻発)のにヒドイ・・・。 もっとも、LOADMは効くので、どうしてもソースが見たければ通常の状態のBASICの作業領域($00D1~$01E8)をテープにSAVEMしておき、それをLOADMするという手もあります。

ただし、そんな事しなくても、エミュレーターならどこでもセーブのデーターをロードすれば良いでしょう。 このゲームは即死要素が多いため、セーブはこまめにそれぞれ別ファイル名でしておきましょう。

仲間を増やす

まず、キャラが1人だけでは何もできないので、仲間を増やします。仲間は、市民もしくは上級市民にテレパシーをかけてみて、ラップ人だった場合には仲間に加わります。上級市民でも市民でも仲間に加わった際のパラメーターに影響はないみたいです。

仲間の名前はあらかじめ50人ぐらい配列要素に入っていて、加わった順に割りあてられます。 仲間の名前のストックが尽きると、また最初からになるみたいです。

仲間がフルになって空きがない場合は励ましてもらえるだけです。

仲間がいない時に敵が出てきたら、もう勝ち目はないので逃げるしかありません。

逃げる時は「テレポート」で逃げます。「あわてていたのでジャンプ失敗」と出ますが、軍事基地地下、旧市街地区地下、スタート地点付近のいずれかからランダムでジャンプ地点が決定されます。ジャンプ失敗した地点は大抵は壁に隔てられていて他の場所には行けないので、ジャンプに失敗したらすぐにロングジャンプで戻ってください。

というように、強敵に出会うとロングジャンプで登録した場所に戻されてしまうので、ロングジャンプの登録は頻繁に行う必要があります。ただし、ロングジャンプの登録には約1分近くかかるので、XM7ならどこでもセーブを使った方が良いでしょう。まあ、逃げられるだけまだ「星をみるひと」よりはマシですし・・・・。

いきなり強敵が出る場合もあれば、いくら歩き回っても敵がまるで出てこない場合もあり、ちょっと乱数にしてもバラつきが多すぎるという気がします。ちょっと乱数に頼りすぎてるというか。 そんなゲームバランスの悪さも含めて オレやから HOT-Bなんですけど・・・。

敵の出現ポイントは、必ず出現する場所(拠点を守っている場所)もあれば、ランダムに出現する場合もあります。ランダムに出現する場所は、インベントリーから抜けるときに決定するらしく、どこでもセーブ地点からロードすると必ず出現する場所があっても、いったんインベントリーにしてから抜けると出現しなくなる場合があります。

最初のうちは敵と戦ってもとても勝てませんのでひたすらテレポートで逃げます。スタート地点をウロウロしていると仲間に出会える確率が高いので、最初のうちはあまり遠出せずに、スタート付近をウロついてひたすら仲間を集めましょう。

IDカードの取得

仲間が6人集まったら、ようやくゲームの攻略を始めます。まずIDカードを取得します。テレパシー能力4以上の仲間がラップ人以外の市民にテレパシーで話しかけると、相手はIDカードを出してボーっとするので、そのすきにIDカードを奪います。



一般市民のIDカードは黄色い建物、上級市民のIDカードはゴールドの建物とメディカルセンターに入る事が出来ます。入れないIDカードを提示してしまうとIDカードを没収されるだけでなく、敵が大量に出てくるので注意しましょう。

薬の取得

薬は最初は主人公が10個、新しく加わった仲間が10個ずつ持ってますので、6人の仲間が加わった時点で60個ぐらいになっていると思いますが、これでもギリギリです。それなんで、最初は無理な戦いをせず、「デジタルマミー」「アームストロング」「ラビットファイター」からは逃げましょう。逃げると関係ない場所にテレポートしてしまうので、頻繁にロングジャンプ地点を登録しておいて、逃げてもすぐもとの場所付近に戻れるようにしておきます。

薬はメディカルセンターの2階にあります。


上級市民カードを使ってメディカルセンターに入ります。入口でロボットが強制出現するので、ロボットの数が少ないタイミングを狙いましょう。ロボットの数は乱数なので、エミュレーターの「どこでもセーブ」機能を使えばロボットの数が少ないタイミングで中に入れると思います。ただ、門番のロボットの数はインベントリーから抜けたときに決定されるようなので、やりなおす時はどこでもセーブデーターをロードした後、いったんインベントリーに入ってから抜けてみます。門番の数がまだ多い時は、これをインベントリー→ゲームに戻るを何回かやってみます。

メディカルセンター1階にいるヴォネカ院長にテレパシー攻撃をしかけます。
テレパシーを使うキャラ 結果
T3、PW10 歌を歌っている。
T4、PW10 自分のIDカードを出してボーっとしている。
T5以上、PW10 金庫番号を思い出している。
上記以外 相手のシールドが強すぎて心を読む事が出来ない。
まず、T4のキャラでテレパシー攻撃をしかけてIDカードを入手しておきましょう。ヴォネカ院長のカードがあれば、イゼクティブセンター①②に入る事ができます。

金庫番号を知るためにはTが5以上のキャラが必要です。最初から仲間に加わった時点でT4のキャラはいると思いますが、最初からT5のキャラはなかなかいないと思います。かといって経験値稼いでT5にしようとすると薬が足りません。私も最初それで薬の数が足りなくて最初からやり直しになってしまいました。

そこで、博物館にあるラドクリフを奪います。上級市民居住区の右上にあります。ラドクリフを奪ったら、パーティーの中で最もテレパシー能力の高いキャラに持たせてみましょう。博物館にあるラドクリフは、能力が全て1ずつ上昇すると思います。T5のキャラができたら、薬で体力を回復させてPW10にしてヴォネカ院長にテレパシー攻撃を仕掛けてみてください。



金庫ナンバーがわかったら、2階に上がって薬品保管室にある金庫を開けます。


金庫の中身は、「何もない」または「薬を○ユニット見つけた」のいずれかです。薬が見つかる場合、1~5のどれかになります。

薬を耕す
薬がどれだけ見つかるかは完全に乱数です。おそらくINT(RND*6)みたいな感じです。(本当かどうかわかりませんが)そのため、薬を大量に入手するためには、金庫の部屋を何往復もする必要があります。金庫ナンバーの入力にはバックスペースキーが効かないので、押し間違うとやり直しです。CPU速度を上げている場合はキーリピートのタイミングにも注意が必要です。

この、金庫の付近を何往復もする作業を、ここでは「耕す」と呼んでいます。これはHOT-Bの前作「西部の成りあがり」というゲームで、一番簡単にお金を稼ぐ仕事「畑を耕す」が、スペースキーとリターンキーを交互に100回押さないといけない事に由来します。しかも、それを1回やると次にやるのに一旦移動してまた戻ってこないという。

この薬を耕す作業で薬を200ぐらい手に入れましょう。あとはもうゲーム終了まで足りると思います。

特殊カードの入手

イゼクティブセンター①の1階でエリオット博士、イゼクティブセンター①のB1でセルダン大佐、イゼクティブセンター②の2階でカルヴィノ少佐のIDカードを入手します。入手方法は、T4、PW10のキャラでテレパシー攻撃をしかけると自分のIDカードを出してボーッとするので、その隙にカードを奪います。



T5以上のキャラでテレパシー攻撃をすると、ボーッとはせずに情報を取得できるのですが、IDカードが手に入りません。もう全員がT5以上になってしまった時は仕方ないので、ムッコロシてIDカードを奪います。博士とか佐官達はガードフォースやパトロールフォースと違って武器を持ってないので簡単に勝てます。

イゼクティブセンター②の2階にあるコンピューターに、誰のカードがどこで使えるかが表示されるので、控えておきましょう。
エリオット博士 TRPT本部通行許可
ズイム中佐 Pルーム通行許可
山下中尉 軍事基地通行許可
ヨニエル連絡員 イゼクティブセンター通行許可
カルヴィノ少佐 TRPT本部、軍事基地通行許可
セルダン大佐 軍事基地、Pルーム通行許可
それにしても、山下中尉とヨニエル連絡員には最後まで会えませんでしたが、どこにいたんでしょう??

現在のレベルでは、ロボット(アームストロング、ラビットファイター、デジタルマミー)には勝てません。同時に4体以上出てきたら逃げましょう。ただ、人間(ガードフォース、パトロールフォース)には十分勝てるので、建物の中にいるガードフォース、パトロールフォースを倒してレベルを上げましょう・・・って、レベルなんかないか。経験値を稼いでパラメーターをアップさせておきましょう。



イゼクティブセンター①B1にTRPT本部があり、ここにもラドクリフが保管されているので、いただいていきましょう。TRPT本部は、エリオット博士かカルヴィノ少佐のIDカードで入れます。(中佐と大佐は行政には関与してないのか) ただし、入口がちょっとわかりにくいです。ここのラドクリフは乱数でどれかの値が+4されますので、使う前にどこでもセーブしておいてPかTの値が増えるまでやり直しましょう。

旧市街地区地下



ここに来る前に、ショートジャンプのルールについて熟知しておく必要があります。

隣に障害物が1マスある時

この場合、障害物を1つ飛び越えて先に飛ぶことができます。

隣に建物がある場合

この場合建物の中に入る事ができます。建物を飛び越える事はできません。いったん建物の中に入って向こう側にジャンプして出る事は可能です。また、建物の中にある部屋にジャンプする事もできます。

茶色いブロックには対ラップ人用シールドが張ってあって、飛び越える事はできません。


旧市街地区にあるリフトは電源が入っていないため止まっています。なので、まず電源を入れます。電源スイッチの部屋に入るためには、ジャンプ能力が8以上必要です。なので、下手するとここに入らなくとも先にゲームクリアした方が早いかもしれません。


スイッチを入れたらリフトで地下に降ります。ただし、スイッチ付近のリフトではラドクリフまで辿り着くことはできません。地下は落とし穴ばかりなので、薬は多めに用意しておきましょう。

旧市街地区の地下には白いワニがいます。

白いワニは、「7万光年の胞子たち」(エンディングのみ)、「発汗惑星」にも登場します。 また、「星をみるひと」では「白いワニが攻めてくる」というセリフが登場します。 よっぽど気に入ったのか、HOT-Bのお馴染みの敵キャラとなっています。

軍事基地

経験値が800ぐらいになったら、いよいよ最終目的地である軍事基地を目指します。軍事基地の門には大抵はデジタルマミーが6機配置されていますが、インベントリーにしてから抜けるのを何度かやっていると、運がいいとアームストロングかヘッケル3機の場合もあるので、その時が狙い目です。軍事基地の中でも最終目的地(頭脳)付近は1歩ごとに敵が出現するので近づかないほうが良いでしょう。また、下の建物は空き部屋で、入ってもガードフォースやパトロールフォースしかいません。

最終目的地は、上にある本部から地下を通った先にあります。本部にはカルヴィノ少佐かセルダン大佐のIDカードで入る事ができます。(って事は、ズイム中佐は自分のカードで入れないのにどうやって中に入った!?)



中にあるPルーム(要するに牢屋)は、ズイム中佐かセルダン大佐のIDカードで入れます。中にはラップ人が囚われていて、「私はラップ人の移住先は知らない。地下室にもラップ人が囚われている。」みたいな事を言います。というわけで地下室を探します。一見すると行けないみたいですが、そこはもうHOT-B恒例の「通れる壁」の出番です。HOT-Bのゲームは終盤には大抵通れる壁があってプレイヤーを悩ませます。まあ、このゲームが最初なんでしょうけど。

軍事基地B1



いよいよゲームも大詰め。軍事基地の地下室です。ここで、注意点がいくつかあります。

地下の入口でセーブして、このセーブデーターは上書きしないこと
マップ上の「罠」と書かれたマスは、いったん入ってから出ると天井が崩れてきて通れなくなります。なので、閉じ込められる場所があります。閉じ込められたらロングジャンプで出ればいいのですが、中にはここ・・・

みたいに、順路に罠がある場合があり、ここの罠を作動させてから上に戻ってしまうと二度とクリアできなくなります。その後セーブしてしまうと最初からやり直しです。同様に、ここの罠を作動させてからロングジャンプの地点に登録せずに別の地点にワープしてしまってもハマリです。というわけで、最初からやり直さないで済むように、地下の入口で必ずセーブしてください。

こまめにロングジャンプに登録すること
この地下に出現するファネモスとジェリバは勝てません。




ファネモスなら3体まで、ジェリバなら1体までなら、なんとかテレパシー攻撃で相手をボーッとさせてる間に攻撃すれば勝てますが、ファネモス5体やジェリバ2体は勝てません。出てきたらジャンプで逃げましょう。

いったんジャンプしてしまうと、ロングジャンプに登録しておかないと戻ってこらえないので、こまめにロングジャンプの地点を登録する必要があります。特に、罠で天井が落ちる場所の先で少なくとも1箇所は登録しておかないと、逃げた瞬間ハマリ決定です。

とにかく、弱い敵が出てくる事を祈りながらマップの☆を目指します。☆ブロックは、サイコキネシス能力8以上(もっと低くても良いかも?)で壊せます。このマップの目的地は下のリフトです。

最終目的地

リフトを上ると、離れにあった出入口のない建物(人体実験施設?)に出ます。


隣の部屋にショートジャンプで入ります。中にあるのは・・・

脳みそでした。しかも生きているようです。 脳みそくすぐっちゃうよ テレパシーで話しかけてみましょう。

彼は地下に囚われていたラップ人だったのですが、軍の実験台にされて脳みそだけになってしまったのでした。しかし、テレパシーで会話する事はできます。そこで彼らが聞いた驚くべき事実とは!?後は自分の目で確かめてください。

エンディング

そして、主人公は無事ラップ人の移住先に辿り着き、そこで仲間と共に幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。


いや~これは感動・・・・

なんだよ、ENDENDENDENDENDEND… Readyって。エンディングのCGとかないわけ!?

昔Oh!FMで、読者の投稿したBASICプログラムをつなぎ合わせてスタートレックゲームを作ろうっていう企画があって、タイトル画面を募集したら来たのが
10 CLS:PRINT "STAR TREK"
というシンプルなもので、まさにMZ-80時代を彷彿とさせるタイトル画面とかコメントされていたのを思い出しました。

とはいえ、FM-7のメモリーはサブシステムも含めて128KB。BASICもこれ以上行を追加するとOverflowするぐらいギリギリの状態。エンディングのCGなんて追加する余裕なんてありません。

プレイしてみて

マップはかなり狭いですけど、まあ、オンメモリのRPGとしては十分な広さでしょう。移動も遅いしこれぐらいでも当時はかなり広く感じてたわけで。それに、当時もRPGでフロッピー不要のゲームは限られてましたし。

ただ、ゲームバランスがいくらなんでも悪いというか。これはHOT-B全般にいえる事ですが、エンカウントに乱数の要素が多すぎて、まだ弱いうちに強敵に出会ってパーティー全滅なんて事がザラにあります。それなんで、エミュレーターのどこでもセーブ機能を多用すると意外と名作になるというか、どこでもセーブ機能でゲームバランスの悪さが改善されて、クソゲーが名作に早代わりなんて事が、HOT-Bのゲームには良くあります。

あと、ゲームの移動や処理がいくらなんでも遅すぎます。ほぼ全編BASICで作ってあるので仕方ないといえば仕方ないのですが、せっかく話が面白いのに技術面で足をひっぱっているのが残念です。まあ、これもHOT-B全般にいえる事ですが。
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