このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

ポートの謎

ポートの謎

普通、ポートというのは誤挿し防止のために規格の異なるものは同じ形状、規格の異なるものは異なる形状をしているのが一般的です。しかし、別々に進化を遂げたPC-9801とPC/ATでは異なる企画のポートが同じ形状をしていたりします。また、逆の同じ規格のものが異なる形状をしてたりします。

また、PC-9801シリーズのポートは前期(PC-9801VMからPC-9801FELLOWの初代BA/BXまで、PC-9821MATEの初代Ae/As/Ap/Af)と後期(PC-9801FELLOWのBA2/BX2からBX4まで、PC-9821MATEのAe2/As2、Xa7/Xa9/Xa10から終焉まで)で大きな変更がありました。

プリンターポート

セントロニクス規格のプリンターポート(つまりパラレルポート)は、プリンター側は汎用性を考慮してほぼベローズタイプ(コネクタの中央がでっぱってて、でっぱりにコネクタがついてるタイプ)の36ピンでした。しかしパソコン側はパソコンの機種によって異なるため、パソコンごとにプリンターケーブルが異なっていました。

ベローズタイプD-SUB14ピン

長らくPC-9801のデスクトップで使われていたタイプで、前期はこれが使われていました。

ベローズタイプ・ハーフピッチ36ピン

ハーフピッチ・・・つまり、プリンター側の半分のコネクタ間隔で、左右を金具抑えるんじゃなくて、カチッとツメで止める(でわかる?)タイプのコネクタです。後期は、ほぼこのタイプでした。これがまた接触不良をよく引き起こすサポート泣かせのコネクタでもありました。

ベローズタイプ・ハーフピッチ20ピン
初期の(詳細不明)98ノートで採用されていましたが、のちにデスクトップと同じ36ピンに統一されました。まあ、ハーフピッチの36ピンでもそんなにスペース取らなかったんで、わざわざピン数減らす必要も無いぞと。

シリアルポート

シリアルポートは世代による変更は(ほぼ)なく、デスクトップはD-SUB25ピンでした。

PC側メス

ケーブル側オス

また、ノートはベローズタイプ・ハーフピッチ14ピンでした。

パソコン通信全盛期では、モデム購入者のほとんどがPC-9801ユーザーだったためか、モデムについてくるケーブルは大抵25ピンオス−25ピンオスでした。なので、数少ないJ-3100やPC/AT互換機ユーザーは別途8ピンメス-25ピンオスのケーブルを買う必要がありました。これがWindows95が出てインターネットが主流になると付属のケーブルが8ピンメス-25ピンオスの場合が多くなりました。

PC-9801のデスクトップのシリアルポートは、PC/AT互換機のプリンターポートと同じD-SUB25ピンメスだったため、私の職場にいたPC-9801に詳しくない人が、PC-9801のシリアルポートにプリンターケーブルを繋いで印刷できないと騒いでたこともありました。

マウスポート

マウスは、大抵はPC-9801シリーズ用の専用のバスマウスが使われました。また、一部CAD用にシリアルポートにつなぐシリアルマウスもありました。

バスマウス
前期はD-sub9ピンでしたが、差込口が四角く開いていたのと、ケーブル側にも四角いフレームがついていたので、「角型」と呼ばれています。


後期は丸型です。 角型と丸型はコネクタの形状が異なるだけなので、変換コネクタで変換する事ができます。


丸型のコネクタはPC/AT互換機のPS/2マウスに似ていますが、ピンの配置が異なるため入りませんし、規格自体まったく別のものですので、変換コネクタで解決できるものではありません。

シリアルマウス
シリアルマウスは、PC-9801用のものはPC-9801の形状に合わせてD-sub25ピンでした。よほどの事がない限りバスマウスで十分だったのですが、AutoCADなどで多数のボタンが必要な場合などに使われました。

ディスプレイポート

ディスプレイを接続するポートは、初期は8ビット機(FM7や初期PC8801)と同じ丸型8ピンで、デジタル8色表示でした。

じきにPC-9801シリーズのグラフィックスの性能があがって4096色中16色表示可能となり、アナログRPG端子が搭載されました。しばらくはデジタルRBGとアナログRPGの2つの端子がついていました。


その後、後期はPC/AT互換機と同じ3段の15ピンになり、デジタル8ピンポートは省略されました。


コネクタがPC/AT互換機と同じになったため、安価なPC/AT互換機用のマルチスキャンディスプレイが使えるようになりましたが、平周波数がPC/AT互換機は31KHz、PC-9801は24KHzだったので、Windowsが起動してアクセラレーターが有効になるまで表示できないものもありました。機種によってはあるキー(忘れた)を押しながら起動するとDOS上でも水平周波数が31KHzになるものもありました。

SCSIポート

PC-9801タイプ
PC-9801用のSCSIカードは、Cバス用のものでもファイルスロット用のものであっても、ともにPC側はハーフピッチ・ベローズタイプ50ピンでした。そのため、PC-9801ユーザー向けに発売されていた外付けHDDドライブは、同じようにハーフピッチ・ベローズタイプ50ピンが使われていました。
ベローズタイプ・ハーフピッチ・25ピン

ケーブル側(オス)

PC側(メス)

PC/AT互換機タイプ
PC/AT互換機のシェアが広まるにつれ、外付けHDD側はハーフピッチD-SUB25ピン(いわゆる串型)のものが増えてきました。また、PCIバスに接続するタイプのSCSIカードでPC-9801とPC/AT互換機ともに使えるものがあり、その場合はカード側もPC/AT互換機タイプでした。
D-subハーフピッチ25ピン(串型)

ケーブル側(オス)

PC側(メス)

ベローズ型でも串型でも、規格自体はSCSI規格ですので変換コネクタを使う事により相互変換が可能でしたが、変換コネクタが比較的大きいため、PCを壁に向けて設置できない、テコの原理でコネクタがすぐに痛んでしまうという欠点もありました。そのため、変換コネクタではなく、片側がベローズ型、片側が串型というケーブルもありました。

1MB FDD

1MB FDDって何?っていうかもしれませんが、これは本来は8インチフロッピー装置を接続するためのものです。しかし、PC-9801の2HDのフォーマット(いわゆる1.25フォーマット)は、8インチフロッピーと同じでしたので、2HD専用の外付け5インチドライブを接続する事で、インターフェイスから見れば8インチと同じように見えました。


△NECの5インチ外付けドライブ 2HD専用

5インチ2DDについては、サードパーティ製でトグルスイッチで2DD/2HDを切り替えるものもありましたが、その場合は2DDとして使う時は内蔵の3.5インチドライブが使えなくなるという欠点もありました。

その後、アクセルというメーカーから、外付け5インチで2DD/2HD自動切換えのドライブが発売され、私もそれを使ってしました。これは、挿入されたメディアの2DD/2HDを自動的に判別してくれて、内蔵の3.5インチドライブと同時に使えるため、5インチから3.5インチにコピーする時に便利でした。そのかわり、Cバススロットを1つ占有してしまいました。

その後、後期のモデルには1MB FDDポートが省略されてしまったため、5インチを外付けする場合は別途インターフェイスカードを購入しなければならないだけでなく、Cバスを1つ(アクセルの自動切換えを使う時はCバスを2つ)占有してしまいました。なので、私は5インチから3.5インチへのコピーはもっぱらPC-9821Ae+アクセルのドライブを使っていました。
スポンサーリンク